(強制調査と任意調査)
税務調査の種類は、以下の通りです。
1. 通常行われる任意調査
黒字法人なら通常3~5年に1度行われます。
一般の会社などが受ける税務調査のほとんどは
こちらの任意調査です。
2. 滞納処分のためになされる調査
税金の滞納処分のために行います。
3. いわゆるマルサによる「強制調査」
いわゆる「マルサ」による強制調査です。
1億円を超えるような、悪質な脱税を対象に行われます。
(税務調査は拒否できるのか)
通常行われる税務調査は上記1.の「任意調査」です。
「任意」とついているということは拒否できるのか、というと
結論的には拒否することはできません。
税務署は「質問検査権」という権限をもっており、
税金について 納税者に質問をする権利を持っています。
そして納税者はこの質問に回答することを拒否してはいけない、
ということになっています。
(税務調査官の人数)
税務調査の際にやってくる調査官の人数は規模により違います。
大きな案件の場合、は4,5名で来ることもあります。
ただし通常の調査は1~2名の調査官が来ることがほとんどで、
ここ最近は人材不足からか1名で来ることが多いようです。
(税務調査会社の選定方法)
税務調査の対象となる会社は、やはり調査官が
「税金がとれそうだ」 と感じたところが対象となるようです。
ですから調査に行っても税金が取れなさそうな
赤字の会社はやはり 対象にはなりにくいです。
ただし赤字の会社でも売上高が前年比で大きく増加していたり、
不正を行っている可能性が高く それを指摘することで
重加算税の対象となるような会社には税務調査が来る
可能性があります。
(税務調査日の決定と調整)
通常の税務調査の場合は顧問税理士経由で
1週間以上前に、税務調査をしたい旨の
事前に連絡が入ります。
(顧問税理士がいないときは会社に直接電話があります。)
その後予定をを調整し、日程を決定することになります。
ただし証拠隠滅の可能性がある場合などは、事前に通知をしない
「無予告調査」が行われる場合もあります。
(会社に行くと突然調査官が入ってきた・・というものですね。)
ただし無予告調査についても、
「納税者の事業を邪魔してはいけない」ことに
なっていますから、大事な商談がある場合などは
事情を説明して 調査を後日にしてもらうことも可能です。
(なかなかすぐには応じてもらえませんが・・)
(税務調査の日数)
税務調査の日数は通常2~3日程度です。
ただし問題が多い場合はそれよりも
日数が長い場合もあります。
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